共同研究成果：水蒸気で劇的な発光色変化を示す固体材料を開発（A02大谷、B03恩田ら）

Structural-transformation-induced Drastic Luminescence Changes in an Organic-Inorganic Hybrid [ReN(CN)4]2- Salt Triggered by Chemical Stimuli

Ryo Ohtani, Jianeng Xu, Junichi Yanagisawa, Yuudai Iwai, Takumi Ehara, Kiyoshi Miyata, Ken Onda, Jenny Pirillo, Yuh Hijikata, Tomoaki Hiraoka, Shinya Hayami, Benjamin Le Ouay, Masaaki Ohba

空隙のない密な結晶構造を有する硬い無機材料は、蒸気などの化学的な刺激に対しては応答性を示しません。本研究では、分子カチオンによる格子の柔軟化を利用して、構造の次元性まで変わるほどの大きな化学的応答性を示す発光性無機材料の開発に成功しました。この新材料により、水蒸気に応答した可視光発光（561 nm）と近赤外発光（749 nm）のスイッチングを達成しました。本成果は、Angew. Chem. Int. Ed.誌にオンライン掲載されました。

Angewandte Chemie International Edition , in press. DOI: 10.1002/anie.202306853